
年齢を重ねると共に、男女それぞれ悩みが増えていきますよね。特に加齢によるホルモンバランスの変化で、性欲減少や精力不足を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
致し方ない事とはいえ、こういった問題は放っておく事でさらに症状が加速してしまい、性の問題だけでなく身体全体の不調を招いてしまうケースもあります。
そうなる前にその精力の衰えを増強して、活き活きとした身体を手に入れませんか?ここでは精力増強、またそれを維持させる方法について見ていきたいと思います。
目次
亜鉛・鉄・銅は牡蠣を食べれば解決
海外で「セックスミネラル」と呼ばれている成分をご存知でしょうか?日本ではなかなか馴染みのない名称のように思いますが、実はこちらは「亜鉛」のことを指します。
亜鉛と言われると馴染みのある成分かと思いますが、なぜこれがセックスミネラルと呼ばれているのでしょうか。
まず、性欲低下、及び勃起障害の理由として「テストステロンの減少」が挙げられます。テストステロンというのは男性が男性である為、妊娠中6週目頃から作られるものなのですが、これが低下していく事で前述したトラブルが起こりやすくなってしまう事が明らかになっています。
そしてもう1つ実証されているのが、テストステロンと亜鉛との関係です。テストステロンの数値が高い男性は、亜鉛の値も高いという結果が出ているのです。
この亜鉛が高濃度で含まれているのが、男性の前立腺や性線といった部分。性ホルモンの合成および精子の生成といった性の仕組みに大変深く関係しているので、セックスミネラルと呼ばれているのですね。
この亜鉛ですが、人間の体内には約2000mg存在しており、主に骨・脳・皮膚・肝臓・腎臓などに多くある成分で、たんぱく質を合成する事において非常に重要な要素です。
またこれはミネラルにカテゴライズされ、体内の活動において必要なミネラル16種に含まれています。
同様のミネラルである鉄、銅と共にバランスよく摂取する事でより効能を発揮する事から、是非これらを効率よく得たいものですよね。
鉄に関しては「鉄分が不足すると貧血になる」等は、比較的広く知れ渡っている情報ではないかと思います。
それもそのはずで、鉄は実にその7割が血液中の赤血球を生成する為に必要なヘモグロビンの成分になっているので、これが不足してしまうと貧血になるというのも当然頷ける内容です。
またこの鉄を手助けしているのが銅の成分である事から、ミネラルのバランスを取る為には必要不可欠な三大要素であるといえるでしょう。
ではこれらを摂取する為にはどうすべきでしょうか。サプリメントでももちろん良いですが、ここでは一気に摂取出来る食材を紹介します。
亜鉛、鉄、銅。この3種を効率よく摂取できる食材、それは「牡蠣」です。
牡蠣が別名「海のミルク」と言われる事はご存知でしょうか。これは牡蠣が非常に良質のたんぱく質、ビタミン、ミネラルをバランスよく保持している乳白色の食材である事からついた別名で、これにより身体に必要な栄養素が効率的に摂取出来る事がわかります。
特に前述してきた「亜鉛」「鉄」「銅」に関して豊富に含まれており、牡蠣100gに対しての亜鉛の含有量は約13mg。これは食品の中で上位に入るものであり、全ての細胞を活性化させる事において必要な、代謝を良くする効果が期待できます。
またバランスよく摂取したい鉄と銅に関しても含有量が多く、前述したテストステロンという成長ホルモンを増長させる働きがある事から、牡蠣を食べる事はこの3種を摂取するのに非常に有効な手段と言えるでしょう。
1日1個のペースでもいいから牡蠣がおすすめ
先ほどまでの内容で、亜鉛がいかに精力をつけるのに大事なものであるかが、おわかり頂けたかと思います。
セックスミネラルと言われる亜鉛をたくさん摂取するとテストステロンが増幅し、男性の性生活の充実も期待できるでしょう。
ところが、これだけ重要な要素を担っていても、実はこの亜鉛は体内で作られる事はなく、またその貯蔵場所もありません。
貯めておく場所も作られる事もないという事は、つまり一度に多くを摂取しても素通りしてしまう分もあるという事です。
ちなみに亜鉛は摂取しすぎると銅の吸収を阻害し、鉄を摂取しすぎると亜鉛の吸収を阻害してしまう事がわかっています。
よってこまめに、また適量を摂取する事が最も効果的と言えます。前述した「牡蠣100gに含まれる亜鉛が13mg」という部分ですが、これは約牡蠣2個分での計算です。
牡蠣2個でしたら、コツコツと毎日たべる事も出来そうですよね。さらにそこへレモンを一絞りするとスッキリとした味わいになるだけでなく、レモンに含まれる「クエン酸」が亜鉛や鉄、銅等ミネラルの吸収を手助けします。
身体にとって良い成分を、より効率的に摂取出来ると、とても理想的ですよね。
ミネラル分は冷凍しても問題なく補給できる
ミネラルの含有量が高い牡蠣についてはまた後述するとして、もちろん牡蠣以外にもミネラルが摂取出来る食材は多くあります。
野菜からも、肉からも、数値はそれぞれ異なりますが、これらのミネラルを摂取する事は可能です。
もちろん購入後なるべく早めに口にする事が好ましくはありますが、食材が安いタイミングで多めに購入して、取っておきたいようなケースもあるかもしれませんよね。
取っておくために冷蔵・冷凍をしたとして、摂取したい成分は失われないのでしょうか。
そちらに関してはこんなデータが実証されています。買ってすぐのそのままの状態のほうれん草と、買ってすぐに茹でて、冷凍した状態のほうれん草を9日間保存しておいた場合、前者は栄養素が30%失われたという結果が出たのです。
後者も多少の栄養素は減少してしまうのですが、前者に比べてその数値は大変低いものでした。急速冷凍するとミネラルを始めとした栄養素は抜けづらいので、食材によっては下処理をしたうえで冷凍保存をすると良いでしょう。
ミネラル補給しにくい事例・食品
例えば野菜からもミネラルは摂取出来ますが、同じ野菜でも1950年頃と現代とではミネラルの含有量が異なると言われています。
これは化学肥料の質が良くなった事で、それを使用した土壌に変化が生じている事が主な原因とされています。
ただでさえ、ものによってはミネラルが少なくなっている傾向にあるのですね。
またこれは一般的に水に溶けやすいので、あらかじめ冷凍処理された加工食品は、実はミネラルが通常より失われる部分が多く、同じ食材でも生鮮品を購入して調理をする事が推奨されています。
偏ったミネラル補給で吸収阻害が起きる
さて、亜鉛は素通りしてしまうものもあるため、低含有量のものを毎日摂取する方が効果的と記しましたが、通常食材だけで摂取している分には、過剰摂取になってしまう事はないので安心してください。
問題が生じるのは、サプリメントで亜鉛だけを多量に補ったケースです。サプリメント等で多量の亜鉛だけを継続して摂取する事により、他のミネラルである鉄や銅が互いを相殺し、結果的に吸収を阻害してしまいます。
せっかく意識的にミネラルを摂取しようとしているのに、それにより他の大事なミネラルを消してしまっては意味がありませんよね。
そのためにも、なるべく多種類のミネラルが同時に摂れる食材は重要視していきたいものです。
こちらと併せて気をつけたいのが、食品添加物です。加工食品の食品添加物については、ミネラルである亜鉛の吸収を阻害するポリリン酸等も多く含まれている為、外食や加工食品の摂取はなるべく控えた方が良いでしょう。
またミネラルの中でも亜鉛については、お酒を好まれる方が気をつけるべき点があります。お酒を分解するのに亜鉛が必要になるのです。そのためお酒を飲みすぎてしまうと、せっかくの亜鉛はそちらの分解に使われてしまいます。
上記のように、偏ったミネラルを取り入れてしまうと、その他のミネラルの吸収を阻害してしまう事や、併せて摂ったものでせっかく摂取した他のミネラルが大量に使われてしまうというケースもあるので、基本的には、やはりバランスよく摂取する事が大事といえます。
牡蠣に当たらずに食べるには加熱が一番
これまでにミネラルの中でも重要な「亜鉛」「鉄」「銅」に関して摂取するには「牡蠣」が最も効率的であるというお話をしました。
その牡蠣ですが「牡蠣はあたる」という点が気になる方も多くいらっしゃる事でしょう。食べたいけれどお腹を下してしまう危険と隣り合わせで憂鬱となると、せっかくの栄養素も気持ちよく体内に吸収されないような気がしますよね。
そもそも牡蠣は、世界中実に100種類以上存在しているものです。中でも日本でメインとなっているものは「真牡蠣」「岩牡蠣」の2種類です。
真牡蠣はちょうど1~3月頃に収穫のピークを迎えますが、この時期、最も厄介な食中毒が出回りますよね。そう、「ノロウイルス」です。
牡蠣を含む二枚貝と呼ばれる種類の貝は、海水のなかのプランクトンを濾し取って自分らの餌にしています。
アサリでは1日におよそ24リットル、牡蠣ではおよそ200リットルの海水を濾過して食べているのですが、下水等が影響する河口では人間の腸内から排出されたノロウイルスが浮遊しているので、これを牡蠣は意図せず摂取してしまうのですね。
牡蠣が1日で摂取する200リットルの海水は、おおよそお風呂一杯分に相当するものです。
同じ二枚貝でもアサリと牡蠣では、摂取する海水量にはここまで違いがありますから、牡蠣にノロウイルスが保有される事が多くなってしまう事も頷ける内容ですよね。
また同じ牡蠣でも「岩牡蠣」においては夏にピークを迎える牡蠣で、これらに多いのは「腸内ビブリオ菌」という食中毒を引き起こす菌です。
海水温も上がり菌が繁殖しやすくなる時期なので、食べる時にはしっかりと気をつけていかなければなりません。
最も安全に食べる事が出来るのは、衛生上安全に管理された物を「しっかり加熱」するケースでしょう。
ノロウイルスは85度で1分半、腸内ビブリオは60度で10分以上加熱する事で消滅します。
特に自分で処理する際に少々手間にはなりますが、安心・安全に牡蠣を楽しみ、身体によいミネラルを効率よく摂る為にも、この点はしっかり厳守していきたいものですね。
それ食中毒?牡蠣アレルギーになるとノロウイルスのような症状が毎回出る
十分に加熱をしたり、新鮮なものを選ぶ事などをしっかりと気をつけていても、嘔吐や下痢等の症状に悩まされる方がいらっしゃいます。
「牡蠣は一度あたると癖になってしまう」なんて言葉を聞いた事もあるかもしれません。しかし実は、ノロウイルスや腸内ビブリオを始めとしたウイルスによる、いわゆる食あたりに関しては一度あたって再びあたる、というような可能性は比較的低い事がわかっています。
よって「毎回食あたりのような症状を引き起こす」という方は「牡蠣によるアレルギー」を疑った方が良いでしょう。
アレルギー症状は物によって様々確認されていますが、中でも牡蠣アレルギーは嘔吐・下痢・腹痛といった食あたりに近い内容の症状が出やすいので、アレルギーと気づかず食あたりだと思い込んでいる方も多いのです。
蕁麻疹や呼吸器障害、アナフィラキシーショック等重篤化しやすいケースもありますので、食あたりの症状にプラスしてこのような変化があるとしたらアレルギーを疑った方が良いでしょう。
生牡蠣状態で匂いをチェック|臭ければしっかり加熱
加熱によって安心して食べられるとはいえ、生牡蠣で食べたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
生牡蠣の状態でも食中毒の危険があるかについては、見分けられたら嬉しいですよね。そこで重要視になるのが「におい」です。
生牡蠣は、特徴として「傷んでいるものは臭いがきつい」とされています。同じ「におい」で判断する場合でも「薬品のようなにおいがする」ケースにおいては「問題がない」ものです。
これは収穫前の段階において、牡蠣のにおい成分の元である「ジメチルプロピオテチン」という物質を多く摂取した牡蠣から多く見られる特徴なので、人体への影響はないものです。
一方、危険とされているのは「ミルクが腐ったようなにおい」です。乳白色の色の汁は、牡蠣の旨み成分なので、これ自体に問題はないのですが、時間が経って腐ってしまったミルクの香りは危険です。
また殻付きの牡蠣の場合、新鮮で生きている牡蠣は、こじ開けようとしても殻が硬いのですが、腐り始めや腐ってしまったものは、半開きになっていたりほとんど力をかけず開いてしまったりします。
においと併せて気になる点があれば、生で食べる事はせず、しっかりと加熱して頂きましょう。もちろんにおいについては個人で感覚も異なる為に難しい点もあります。
心配はないとされている「薬品のにおい」も、人によっては「ドブ臭い」と表現される方もいらっしゃいますので、ひとつの目安として覚えて頂くと良いかと思います。
まとめ
不足してきた精力エネルギーの増強、またこれらを維持する方法について解説しました。いかがでしたでしょうか?
もちろん全ての成分をバランスよく摂取する事が最も大切な事なのですが、こういった精力のある方は若々しく健康で、非常にエネルギッシュです。
亜鉛、鉄、銅等のミネラルを効率よく摂取する食材である牡蠣は、それに伴うリスクは我々の注意で回避出来る事がわかりました。
毎日最低2個の摂取、これをコツコツと続けるだけで大丈夫!正しい知識と調理方法で楽しく気軽に精力増強していきましょう!