
女性をスマートにベッドに誘うには、美味しい食事とお酒は欠かせない容素。
しかし、せっかくセックスに持ち込むのに成功しても、
「気持ち的はヤル気マンマンなのに、お酒のせいかフル勃起しなかった」
「ずっと粘ってみたけど、なかなか射精まで至らなくて彼女もグッタリ」
このような失敗経験がある人も多いのではないでしょうか?
この現象はなぜ起こるのか?どうしたら改善することができるのか?
これが解明できたら、次からは失敗を恐れずにセックスに誘えますよね。
今回は、そんなお酒を飲むと勃起しづらく、遅漏になってしまうアナタのために、
・多少は飲酒しても勃起力を維持、遅漏を防ぐ対策8選
について、分かりやすく解説します。どれもすぐに実践できる方法なので、ぜひ今夜にでもお試しください!
目次
アルコールは勃起力低下・遅漏に悩む人にとって「百害あって一利なし」
「お酒は百薬の長」といわれており、適量なら健康に良いとされています。
しかし、結論からいえば、勃起力低下や遅漏に悩んでいる人は、セックス前にお酒を飲むのはやめた方が良い行為。
お酒で精力増進するのは、一時的なものでしかありません。
これからセックスをするつもりなら、最初の一杯程度で止めておいた方が得策です。
とはいえ、「お酒を飲むとムードも高まるし、デメリットだけじゃないのでは?」と感じる人もいるでしょう。
確かに、アルコール摂取することで理性が緩み、性的な気分が高ぶり、精力増強されたような気がします。
さんざんお酒を楽しんだ後で、ガッツリセックスも楽しむ、(一部の超人を除き)そんな都合の良い話はないのです。
アルコールが勃起を阻害する2大要因とは?
お酒を飲むと勃起力が弱まる、遅漏になるのには、主に2つの要因があります。
・アルコール分解の過程で亜鉛が大量消費される
この2つのうちどちらか一方、または両方ともが影響して、勃起力の低下や遅漏状態を引き起こします。
それぞれ分かりやすく解説していきましょう。
要因1|性的興奮がスムーズに伝達されない
1つ目の要因として、中枢神経が鈍化し「性的興奮がスムーズに伝達されない」というものがあります。
お酒を飲むと、絶対に車の運転を禁止されていますが、これはアルコールによって脳が瞬時に的確な判断ができなくなるためです。
つまり、危険を察知しても、脳の伝達がうまくいかず、すぐに行動することができなくなってしまうわけですね。
これは、セックスにおいても同様のことがいえます。
そして脳⇒脊髄⇒勃起中枢へと様々な情報が伝達され、勃起を促します。
この一連の流れが、スムーズに行われることで、フル勃起⇒射精ができるわけです。
ところが、飲酒によって、性的刺激が勃起中枢に伝達されにくくなると、勃起維持力が弱まり、遅漏になります。
気分はやる気マンマンでも、体は射精の準備ができていない状態なのです。
20代なら男性ホルモンも十分で、多少飲酒しても中折れすることはありませんが、30~40代にもなれば、男性ホルモン量も減少傾向。
アルコールによって、わずかでも神経の伝達が変わると、勃起力に多大な影響が出てしまうわけですね。
要因2|アルコール分解の過程で亜鉛が大量消費される
そしてもう1つの要因は、アルコールによって亜鉛が大量消費されることがあります。
「亜鉛と勃起力低下とどう関係があるの?」と思う人もいると思いますが、亜鉛はセックスミネラルとも呼ばれるほど、精力に大きくかかわる成分。
この亜鉛を、間接的ですが大幅に消費させるのがアルコールなのです。
飲酒によって摂取されたアルコールを分解するとき、体内の酵素はそのエネルギーとして亜鉛を使います。
飲み過ぎによって亜鉛が大量に消費されてしまうと、いざセックスのときにペニスに元気がなくなってしまうのです。
ただでさえ不足しやすい亜鉛を、アルコールで無駄に消費していては、勃起力が低下するのも当然といえるでしょう。
このように
・亜鉛の大量消費によって男性機能が低下すること
といった要因により、勃起力しづらく遅漏になってしまうというわけです。
お酒の「適量」は意外に少なかった!
自分では軽くお酒を飲んだつもりでも、実際にはとっくに適量を超えて、酔っぱらってしまったという人も多いと思います。
自分の思う「少し」は、全然少しではないことを知っておかなければなりません。
特にアルコールに耐性の低い日本人の場合は、飲みすぎないように注意する必要があります。
下の表は、「アルコール健康医学協会資料」による酔いの状態の一覧表です。
【アルコール血中濃度と酔いの状態】
血中アルコール濃度(%) | 酒 量 | 酔いの状態 |
爽快期 (0.02~0.04) |
・ビール(中びん)(~1本) ・日本酒(~1合) ・ウイスキー・シングル(~2杯) |
・さわやかな気分になる ・皮膚が赤くなる ・陽気になる ・判断力が少しにぶる |
ほろよい期 (0.05~0.10) |
・ビール(1~2本) ・日本酒(1~2合) ・ウイスキー・シングル(3杯) |
・ほろ酔い気分になる ・手の動きが活発になる ・理性が失われる ・体温が上がる ・脈が速くなる |
酩酊初期 (0.11~0.15) |
・ビール(3本) ・日本酒(3合) ・ウイスキー・ダブル(3杯) |
・気が大きくなる ・大声でがなりたてる ・怒りっぽくなる ・立てばふらつく |
酩酊期 (0.16~0.30) |
・ビール (4~6本) ・日本酒 (4~6合) ・ウイスキー・ダブル(5杯) |
・千鳥足になる ・何度も同じことをしゃべる ・呼吸が速くなる ・吐き気 ・おう吐がおこる |
泥酔期 (0.31~0.40) |
・ビール (7~10本) ・日本酒(7合~1升) ・ウイスキー・ボトル(1本) |
・まともに立てない ・意識がはっきりしない ・言語がめちゃめちゃになる |
昏睡期 (0.41~0.50) |
・ビール(10本以上) ・日本酒(1升以上) ・ウイスキー・ボトル(1本以上) |
・まともに立てない ・意識がはっきりしない ・言語がめちゃめちゃになる |
出典:(社)アルコール健康医学協会資料
血中アルコール濃度と勃起の関係
次に、もう1つ資料をご覧いただきましょう。
「男子学生にアルコールを飲ませてからAVを見せ、勃起状態を観察する」という実験によると、
血中アルコール濃度0.05%以上→勃起力が低下する
血中アルコール濃度0.03%~0.09%→遅漏になる
先ほど紹介した一覧表と照らし合わせてみると、「爽快期」が程よく勃起する適量といえます。
お酒の量に換算すると、瓶ビールの中ビン1本程度ですね。
これは、お酒好きにはかなりショックな数値ではないでしょうか?
泥酔に至らなくても、勃起力の低下、遅漏になってしまうのであれば、セックスをする前はやはり飲む量をかなり節制する必要があるでしょう。
また、毎日のように度を越した飲酒していると、生活習慣病のリスクも高まり、体力低下や老化が促進され、結果的にセックスも弱くなるとメリットは1つもありません。
お酒は、自分の思う適量より少な目に止めておいてください。
お酒を飲むと勃起&射精できないのはED?
お酒を飲むと、勃起しづらい、射精できないとなると、「EDかも?」と思う人もいると思います。
この症状が、お酒を飲んだときだけに起こるなら深刻ではありませんが、EDの可能性があるという専門家もいます。
参考:【わかりやすいED改善講座⑨】~飲んだら立たないはEDです~
また、少しのアルコールで勃起しづらくなるのは、精力が減退している証拠。
普段の勃起状態も気をつけましょう。
セックス前に飲酒するときの勃起力・遅漏対策8選
勃起力低下や遅漏が気になる人の場合、セックス前には飲酒しないのがベストな方法ですが、やはりお酒好きにはつらいもの。
そこで、どうしても飲みたい人のために、セックス前の対策を8つピックアップしました。
アルコール吸収量を減らす
血中アルコール濃度を低く保つには、そもそもアルコールを身体に吸収させないことが大切です。
対策1|セックス前は飲酒量を控える
勃起力低下や遅漏を防ぐためには、性行為前にはお酒を飲まない方がベター。
しかし、適量のお酒にはリラックス作用もあるので、緊張すると勃たなくなる人には有効ですが、やはり飲みすぎはNG。
男女とも、アルコールで性欲が高まりやすくなりますが、男性の場合、アルコールは直接ペニスに影響してしまうのを忘れてはいけません。
対策2|飲酒前に乳製品を摂る
「飲酒前に牛乳を飲むと、胃に膜が張られてアルコールを吸収しなくなる」という話が、まことしやかに語られていますが、それは間違いです。
残念ながら膜は張られません。
ただ、牛乳やヨーグルトに含まれる乳脂肪分が、アルコールを吸収しづらくするのは確か。
また、アルコール代謝も多少は改善するので、飲酒の前に牛乳を飲んでおくと、勃起力の減退を防ぐことができます。
勃起促進効果のあるお酒を選ぶ
数あるお酒の中でも、赤ワインは勃起力を直接高めてくれる効果があります。
対策3|赤ワインで勃起力アップ
同じお酒を飲むなら、勃起力を高める効果のある赤ワインがおススメ。
勃起は、神経伝達物質「cGMP」の濃度が上がることで起こりますが、レスベラトロールにはこの「cGMP」を生成作用があり、勃起薬のように直接的に勃起に寄与します。
体内のアルコールを分解させる
お酒を飲んだ後でも勃起力を維持するには、体内のアルコールをいち早く分解しなければなりません。
対策4|アルコール分解効果のある食べ物を一緒に摂る
お酒を飲むときは、アルコール分解を促進する成分を多く含んだ食べ物とともにとると、血中アルコール濃度が高くなるのを抑えることができます。
良質なタンパク質や、ビタミンB1・Cといったビタミン群などは特に効果的です。
具体例をいくつか挙げてみます。
【アルコール代謝に効果的な成分と食べ物】
効果的な成分 | 代表的な食物 |
たんぱく質 | 肉、魚、チーズ、豆腐、枝豆など |
ビタミンB1 | ネギ、ニラ、にんにくなど |
ビタミンC | イモ類、小松菜、ブロッコリー、ピーマンなど |
ビタミンE | ナッツ類 |
タウリン | シジミ |
ほかにも、次のようなメニューがおつまみとしておススメです。
出典:サッポロビール株式会社
対策5|お酒を飲みながら同量の水分を摂る
お酒を飲むときは、同量の水を飲むことで、血中アルコール濃度が急激に上昇することを防ぐことができます。
ただ、お酒と水を同量飲んだことを認識するのはなかなか難しいもの。
そこで、お酒1杯に対し、水も1杯用意してもらい、両方がなくなるまで次のお酒を注文しないようにすると確実です。
水でお腹が膨れるので、飲みすぎ予防にもなりますね。
対策6|飲酒前後にアルコールを分解するドリンクを飲む
お酒を飲む前後に、アルコール分解を促進するドリンクを飲むのも有効です。
「ウコンの力」や「ヘパリーゼ」など、コンビニでよく見かけるドリンクには、アルコールの分解をサポートする成分が配合されています。
できれば飲酒前に飲む方が効果は高いのですが、飲酒した直後でも効果があります。
また、ビタミンやミネラルが含まれているスポーツドリンクなら、アルコール分解で消費された水分と一緒に、アルコール分解をサポートする成分も補給できます。
ほかにも、オレンジジュースなどビタミンCが含まれるジュース類は、アセトアルデヒドの分解をサポートします。
医薬品・サプリメントに頼る
効率的に勃起力を底上げするなら、コストはかかるものの、飲食物より医薬品やサプリメントの方がずっと効果的です。
対策7|薬で強制的に勃起させる
目前にセックスのチャンスがあれば、酔いが覚めるまで待っていられませんよね?
そんなときは、勃起薬(ED治療薬)に頼るのも手。
ED治療薬には、主に「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」があり、価格は1錠あたり1300円?(保険適用外)が目安です。
勃起薬(ED治療薬)は、血管を拡張して勃起力を高める作用があるほか、勃起を阻害する酵素の作用を抑制することで、長時間勃起をキープすることができるのが最大の特徴。
医薬品にありがちな飲酒時の服用は禁止ということはなく、いつでも服用出来ることもメリットでしょう。
※参考記事※
⇒【バイアグラシアリスレビトラの効果を高める方法】飲むタイミングに気を付ける
飲酒しても勃起薬(ED治療薬)は効果あるの?
勃起薬が飲酒時に服用しても良いといっても、本当に効果があらわれるのか気になる人も多いと思います。
実は、勃起薬を処方しているクリニックでは「たくさんお酒を飲んだら、ED治療薬があまり効かなかった」という患者さんの訴えが少なくないのだとか。
しかし、この場合、薬の効果がないのではなく、アルコールの影響がそれより前面に出ていることがほとんど。
お酒を飲み過ぎれば、どんな薬でもEDは改善しません。ED治療薬は、勃起力を底上げするのための薬です。
大脳が「セックスしたい」と思っていなければ、そもそも勃起しません。
お酒の飲みすぎによって大脳の興奮が抑制されてしまえば、いくら勃起薬を服用しても効果があらわれないのです。
「薬があるから大丈夫」と過信して、深酒をしないようにしましょう。
対策8|精力剤で勃起力を向上させる
ED治療薬は、基本的に医師による処方箋がないと手に入りませんし、通常まとめて処方されることはありません。
受診料と処方箋料を合わせると、結局、薬1錠あたりの金額は3000~5000円くらいにまで膨らんでしまいます。
いちいち受診するのも面倒ですし、コストがかかりすぎるため、なかなか続けられませんよね。
そういったデメリットのない方法に、「精のつく食べ物で勃起力を高める」という手段もあります。
例えば、牡蠣やニンニク、マカなどが精力アップに効果的とされていますが、しかし、毎日のように十分量を食べるのは現実的ではありません。
そこでおススメなのが「精力剤」です。
精力剤は、医薬品ではない「栄養補助食品」扱いなので、基本的にお酒と飲んでも大丈夫。
また、ED治療薬のように人工的に勃起させるものではないので、体質を根本から改善したい人には、特におススメです。
精力剤はお酒と飲んでもOK!
基本的に、精力剤は飲酒時に服用してもOKです。
精力剤はサプリメント(健康補助食品)なので、一部の医薬品のように、アルコールと一緒に摂ると危険な成分は含まれていません。
ただ、外国製の精力剤の場合、記載がないのに医薬品を配合されていることがあるので、注意が必要です。
お酒を飲んでも勃たせるための精力剤選び 3つの条件
精力剤は「玉石混交」。種類はたくさんありますが、質はバラバラです。
質の高い精力剤を選ぶ際のポイントは3つあります。
① 天然成分で作られた安全性の高い国内生産であること。
② 身体の内面から、根本からの改善を目的とするもの。
③ 勃起時間を長く維持させることを目的とするもの。
飲酒時に服用してもOKな安全性の高い精力剤
念のため、先ほどの3つの条件をクリアした精力剤を紹介しておきます。
どの精力剤が良いのか分からないという人は、この中から選べば安心です。
商品名 | 特 徴 |
ベガリア | 二大主力成分の「L-シトルリン」「L-アルギニン」に加え、L-オルチニン、亜鉛なども配合することで、ペニス増大・精力増強、両方に爆発的な効果を発揮します。 |
ゼノシード | 二大主力成分の「L-シトルリン」「L-アルギニン」のほか、亜鉛、トッカントアリ、ムクナ、マカ、さらに天然のバイアグラともいわれるアカガウクルア、すっぽんなどをバランス良く配合。 |
ヴィトックスα | 有効成分としてシトルリン、アルギニン、亜鉛、マカパウダー、アカガウクルアなどのほか、原材料(動物由来、植物由来、ミネラル類)が、なんと100種類以上も配合されています。 |
※参考※
まとめ
いかがでしたか?
お酒を飲むと勃起しづらくなる、遅漏になる人のために、「アルコールが勃起に及ぼす影響」、「セックス前に飲酒するときの対策」について、まとめてみました。
アルコールが勃起を阻害する2大要因
・性的興奮がスムーズに伝達されない
・アルコール分解の過程で亜鉛が大量消費される
① セックス前は飲酒量を控える
② 飲酒前に乳製品を摂る
③ 赤ワインで勃起力アップ
④ アルコール分解効果のある食べ物を一緒に摂る
⑤ お酒を飲みながら同量の水分を摂る
⑥ 飲酒前後にアルコールを分解するドリンクを飲む
⑦ 薬で強制的に勃起させる
⑧ 精力剤で勃起力を向上させる
この8つの勃起力・遅漏対策のうち、①~⑦は応急処置的な対策です。
しかし、⑧のように精力剤で日ごろより勃起力を高めておくことで、多少アルコールが入っても、中折れや遅漏に悩まされることがなくなってくるハズですよ。
※関連参考記事※
⇒【タイプ別】性力剤の効果と副作用解説/安易な精力増強が危険な理由